人間が行くことができないところに,行くことができるロボットがいる。そこでは,人間の力はなんの役にも立たない。ロボット様様,ははぁ〜,と頭を下げなくっちゃいけない。
ロボットによる南極隕石探査プログラムは,4輪ロボット「ノマド」によって,2週間近くをかけて,100を超える岩石を調べ,最終的に7つを本物の隕石だと判定した。今回の任務を見事にこなしたことにより,ノマドは今後,惑星探査車両への応用が期待されている。ノマドは,自ら分析し,そこから学習していくことができる,知性を持ったロボットだ。
ロボット閑話休題。日本のある原発で事故が起きた。機械が故障し,直さなければ放射能漏れなどの事態になりかねない。だが,その故障した機械がある場所は人間が入り込むと数秒で命を落とす区域だ。そこに,ロボット登場。遠隔操作でロボットを操作し,修理を行なおうというのだ。さっそく実行。作業をこなし,あと少しで修理が完了する,となったときに,ロボットが動かなくなった。修理ロボットが故障したのだ。だがそこは常に危険に備えている原発。修理ロボットが故障した場合に,修理ロボットを修理するロボットがある。さっそく,修理ロボットを修理するロボットが出発。だが,その修理ロボットを修理するロボットが作業しているときに,修理ロボットを修理するロボットも故障してしまった。だが,大丈夫。修理ロボットを修理するロボットが故障した場合に備えて,修理ロボットを修理するロボットを修理するロボットもちゃんといる。さっそく…
なかなか笑えない笑い話だが(^_^;),ロボットには人間ができないことをするという使命もある。お手伝いロボットだけがロボットじゃない。ノマド君はなかなか高い評価を受けているようで(その姿はすんごいカッコイイ!),ぜひ,遠い惑星へと旅立って探査をして欲しいものだ。なんて思っていると途中で人間に反旗を翻して,自らの新しい生き甲斐を見つけに旅立ってしまうようなロボットを想像してしまうのは,SFの読み過ぎかな(^_^?)。
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